伝えたいことがあるんだ

きみじゃないきみのこと

きみはさいしょ

ほんとうの

ほんとうの

さいしょ

ひとりぼっちだった



ひとりぼっちというより

ただなにもなかった

すべてがきみだった



きみはなにもしらなかった

でもなんでもできた

だから

いまあるものとはんたいの

なにかをつくってみようと

そうおもった



おもったしゅんかんに

ひかりがうまれた





そのひかりもきみ





ひかりのきみは

なにもしらなかった

でもなんでもできた

そして

たくさんのことを

しりたいとおもった



だから

たくさんの

ほしや

しょくぶつや

いきものをつくって

それらに

きみのいちぶぶんを

いれていった

そして

それらがあじわう

たくさんのけいけんを

みてきた









そしてきみが

ひととしてうまれたとき

きみはなにもしらなかった

でもなんでもできた













だから

いまきみのめに

うつっているものは

すべてきみ

しょくぶつも

どうぶつも

ものも

すきなひとも

きらいなひとも














ぜんぶきみ





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