なんで俺じゃあかんねん

このままじゃあかん。


ハルとは、合宿もあって最近全然顔を合わせていない。

だから、落ち着いて考えることができた。

自分の気持ち。


やっぱり私はハルが好き。


けど、当然、この想いは告げてはいけない。

いつかは吹っ切らないといけない。

諦めないといけない。


でも、無理に諦めようとしてもできなかった。

他の人を好きになろうとして、なれるものじゃなかった。


それは今回のことでよくわかった。


それに、ハルはやっぱり特別や。

今までも、これからも変わらんと思う。



近くにいる限り、ハルを諦めることなんてできへん。


だから・・・




そこで起き上がって、再びスマホを握る。


ずっと、この気持ちを自覚したときから考えていた一つのこと。


まだ高校2年やけど

そろそろ進路のことを考える時期。



スマホの画面に並ぶ関東の大学の名前。


「距離置くしか、ないよな・・・。」



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