なんで俺じゃあかんねん
しかし、俺たちの願いがも虚しくM高は一回戦敗退した。

試合が終わって、選手控室の前で待っていると先輩たちがでてきた。


「「「「お疲れ様です!!」」」」


俺たち1年の声に先輩たちは笑顔で応えてくれる。

「応援ありがとうな~。」
「負けてもたわ・・・。」

笑顔を向けてくれるけど、そこには悔しさがしっかりとあった。


・・・あたりまえや。

うちの高校は、一応3年生もウィンターカップまで部活を続けられる。

最後ではないけど、負けるのが悔しくない選手なんておらん。


それに、何人かの難関大を目指す先輩は、夏で部活を去るとも聞いた。

レギュラー陣は冬まで残るやろうけど、それ以外の先輩の中には最後の大会だった人たちもいる。

試合に出たレギュラー陣は、その先輩たちの思いも背負って戦っていた。


俺たちに、各々一言ずつ声をかけると
3年の先輩たちは、固まって歩いていってしまった。
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