。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。




「一ノ瀬…?」


俺が問いかけると


一ノ瀬は俺の方を見ずに


「あいつさ…朔羅、倒れる間際空を見上げてた」


そのときはもう脱水症状起こしてたに違いないな。


一ノ瀬は缶を握ったまま、今度こそ顔を上げ真剣な目で俺を見てきた。






「朔羅、空を見上げながら歌ってた」





「歌?」


「かごめの歌だよ。誰でも知ってる童謡だ。


それも


無邪気に微笑みながら、楽しそうに」





かごめの歌を――――…




「もともとあんま良い歌じゃないじゃん?どっか薄気味悪いってのかな。


だけど朔羅は子供みたいに屈託なく笑いながら軽やかに歌ってたんだ。





あんな朔羅初めて見た。





朔羅じゃない違う女を見てるみたいで








ちょっと怖かった」











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