青龍と桜Ⅱ
2

昨日から雨が降り続き、私は少し気分が落ち込んでいた。

「東條」
「…なに?」
「こいつ、知り合い?」

柊くんが一枚の写真を見せてきた。



「…、」




確かに、私は、知っていた。




「…知らない」




私は、柊くんに、嘘をつく。


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