青龍と桜Ⅱ

「いや…。ただ、最近こいつが東條のことをいろんなとこで聞いてるみたいで」
「私のことを?」
「ああ。仲間の何人かは実際に聞かれたらしいし」
「…そう」
「でも、知り合いじゃなくて安心した」
「…なんで?」
「こいつ、俺らの世界でも、危険人物として有名だし」
「…そ、うなんだ」

「東條」
「…?」
「俺らのシマではこいつの好きにはさせない」
「…」
「排除できそうなら、排除する」
「…うん」
「ただ、俺も絶対とは約束できない」
「…」
「だから、東條自身も気を付けてほしい」



< 13 / 16 >

この作品をシェア

pagetop