[中] 0o 面影 o0


─数日後─

学校帰りに沙希の家によって行くことになった。
結構久しぶりの沙希のお家デートだ!!

沙希と色々と話しながら道を歩いていると、
「え?! 斗真じゃね?!」

懐かしい声が後ろから聞こえた。
振り返ってみると、そこには元同じ中学で高校は違う、寺本 芯がいた。

「芯!! 久しぶりだな!!」

芯とは中2に同じクラスになったのがキッカケで親友になり、3年でも一緒のクラスになることができた。
いつも楽しくて楽しくて、“イケメンお笑いコンビ 斗芯 (トウシン)”だかを作ろうと張りきっていたのだが、クラスの皆に「ボケはかっこよくない方がよい」と責められ、なぜかそれだけの理由でコンビは作らず、いつも2人でバカやってるだけになった。

「また家遊び行かせろよ~!!」
「おう、いつでもこいよ!!」


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