裏切りの恋
「ラッコだー!可愛いー!!」
人一倍、大きくはしゃぐ香織さん。
その横に、温かい目で見守る城崎さんがついていた。
ダブルデートと言っても、やっぱりお互いのカレカノ同士くっついてしまうのは当たり前で、城崎さんたちが見た後ろを、一歩引いてあたしたちが見る感じになった。
「香織ちゃん、相変わらずハイテンションだなー」
「昔からあんな感じなの?」
「うん。数回しか会ったことなかったけど、いつも笑顔で明るい子だよ。
だから余計にヒロと正反対に見える」
そう言って、明は笑った。
確かに正反対の二人。
明と城崎さんもそう見えたけど、それ以上に正反対に見える。
ちょっとだけ、親子に見えてしまいそうな、テンションの違いだ。
「ま、あいつにはあれくらいの子がいいんだよ」
「え?」
「ヒロは、中学んとき、両親を事故で亡くしてるから」