[中] 0o 恋と果実 o0
いつもの駅に向かう帰り道を未由と2人で歩く。
「夏休みとか、誘っちゃえば~??」
未由がニヤニヤしながら言った。
「そっ、そんなの出来るわけないでしょ!!」
顔を真っ赤にして答える来夢。
「でもさー、何か行動起こさないとズットこのままじゃん??」
…未由の言う通りだ。
私から何かやらなきゃ、事は始まらないのに。
「明日…、頑張って話しかけてみようかな…」
「マジ?!?! ホント頑張ってよ!!」
横で未由のテンションが一気に上がるのが分かる。
来夢はもう既に高鳴ってきた胸を押さえ、小さく深呼吸をした。