抹茶モンブラン

4.会いたい……

 光一さんの仕事の幅が広がり、海外出張というのも時々入るようになった。
 国内出張と違って、連絡も途絶えがちだし彼がどういう環境にいるのかさっぱり分からない。

 忙しいんだろうけど、3日ほど音信不通になる事もあって、何かあったのかなって余計な心配をしてしまう。
 夜眠れなくなる症状は続いていたし、日頃飲む薬の副作用と睡眠不足のダメージも重なって、仕事中にコックリする事も度々で。

「具合悪いんですか?」

 私が顔色も悪く眠そうにしているのを見て、高田さんが心配してきた。
 外から私の状態が悪い事がバレてしまうっていうのは、すごくピンチな証拠だ。

「いえ、ちょっと季節の変わり目で体調がついていかないだけです」

 私は秋になりかけの9月後半という時期のせいだと言った。

 実際、残暑から秋の涼しい季節への温度変化についていくのに、体がちょっとしんどいのは確かだった。
 乾燥のせいで喉も痛めたりして、あまり調子がいいとは言えない。

 それでも高田さんに必要以上に心配かけたくないから、私は無理にでも笑って仕事はミスの無いように努めた。
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