『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
若先生は

香奈の頬を手で包むと


「香奈の事を
奴は狙ってる感じが

ビシバシって
伝わってくる。

だから、これ以上
二人きりにさせたくないから」


そう言って香奈を
じいっと
見つめる。



「香奈は、俺だけのもの……」

そう言って
顔を近づけてくる。


香奈は両手で
若先生の顔面を
抑えた。


「もう!
いい加減してください!」


「香奈、減るもんじゃないし
いいじゃん。キスくらいさ。

外人だったら
挨拶程度の訳だし」


「外人じゃないので!」


香奈は
ムッとして
鍵を開けて
診察室へ出た。
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