『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
「加藤ハイツが!
燃えてない!」



そう、今まで住んでた
加藤ハイツがそっくりそのまま
目の前に立っていた。



あんなに燃えて
焦げ臭くて

全てなくなったはず!



香奈の声にびっくりして
車から下りてきた若先生は


「香奈!しーーー。
いくら、さびれた建物でも
燃えたとか

物騒なこと言うなって。

大家さんが嫌がるぞ。


それに夜だから
声を小さくしろって」


口に人差し指を当ててみせる。




「え、だって!」


香奈の頭はパニックだった。



もしかして、これって!
全部夢だったの!
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