『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
「あー違う。違う。
歯の事じゃなくて

個人的な用事」


「はあ」


「ちょっと、飲みに行こうか?」

尾上さんは、
なれた風に

香奈の隣に立つと
香奈の肩を抱いた。


「へ、あの」


こういうのいいんだろうか?


写真とか撮られたら?


私、写真雑誌に
目線入れられて
載っちゃうかも!


へんな心配をして
あたりをキョロキョロした。



「大丈夫だよ。
そんなに心配しなくても

今日はいなそうだから」


にしても……


なんで急に
誘ってきたんだろ。

今までだって
何度も顔合わせてたし。
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