『ピュアに恋して』~秘密な関係~ドリーマー
「田端さん?
なんか勘違いしてる?」

尾上さんは
少し
怒ってるみたいだった。


「あのーー」


「俺は、ここには泊まらないから」


きっぱりと
そう言って

微笑んだ尾上さん。


「え?」


「俺は、帰るけど
良かったらこの部屋使っていいよ。

明日まで予約済みだから」



「はあーーー」


「まあ、田端さんが
どうしても俺と朝まで
飲みたいっていうなら
まだいるけど……

どうする?」


尾上さんは
落ち着かせるように
香奈を座らせて

香奈の背中をそっと
撫でた。

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