湖都子のポエム

今すぐはむりでも…いつかは…


目が離せなくて
気がついたら
お前しか見えなくなってた

お前に出会って
近くにいて
そわそわして
大切な想いを
少しずつ育んでいった

恋だって気がついたんだ

今すぐはむりでも…
いつかはあんな純粋に想われてみたい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー愛里から目が離せなくなっていた

過去に初めて付き合った女に二股をかけられ
女を信じられなくなっていた
適当に遊んで
でも、心は満たされなかった

裏表なく、誰にでも優しい愛里に惹かれてることに、気付きはじめるが、認めたくなかった

なんか…いつもよりも元気がなかった
輝「失恋でもした?」
冗談で言ったのに…泣きそうな顔をする愛里
愛里「…あぁ、わかる?」
輝「なんか元気なさすぎで」
愛里「夏休み前にふられちゃったんだ…」
輝「それなのに、なんで今元気ないんだ?」
愛里「他に好きな人ができてふられたんだけどね、昨日…2人で歩いているのを見ちゃって」
自分の過去を思い出した…
輝「なら、別れたくないって言えばよかったんじゃね?」
愛里「ううん、他に好きな人ができたって知って、私から別れようって言ったから」
輝「…なんで…」
愛里「別れたくないって言えば、まだつきあっていたかもしれない。でも、辛い思いさせてつきあっても、きっといつかは別れてたと思うんだ。それなら、笑っていてほしいから。昨日会った時に2人とも笑ってたから、いいの」
こんなに純粋な恋したかったな…
愛里に惹かれた理由がわかった気がした
思わずギュッとだきしめて
輝「それって、お前がつらいだけだろ…泣きたいなら泣けばいい。胸貸してやるから」
やっぱり、我慢してたんだろうな
ポロポロと泣き始めた
泣き止むまで、抱きしめて
愛里「ごめんね、ありがとう」
輝「そんなにつらかったなら、友達に話せばよかったんじゃね?」
愛里「友達に心配かけたくなかったから」
本当に優しいんだな…
輝「また泣きそうになったら、俺に話せよ。また胸貸してやるから」
愛里「もう、大丈夫」
輝「ああ、ひどい顔だな…今日は送ってやるから…」
愛里「大丈夫だよ」
と、1人で帰っていった

今すぐはむりでも…いつかは…あんな純粋に想われてみたい


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