恋愛日記




「じゃあ、"また明日"」


その瞬間、今自分が陥っている現実に戻される。


『また明日』
という言葉が嫌いだ。


明日が本当にくるかもわからないのに

そんな不確かな言葉を私は口にする事が出来なかったから。

「うん、バイバイ」

彼にそう言ってからすぐに家に入った。


泣いたりはしない
だって決めたことだから。

それでもこの目に涙が浮かぶのは

ゴミでも入った事にしてしまおうと思う。














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