理想の男~Magic of Love~

「もしかして、小林愛莉さんですか?」

自分の気持ちに、気づいてしまった。

自分の気持ちを、知ってしまった。

自分の気持ちを、わかってしまった。

「――私…」

私には、婚約者がいる。

婚約者がいるのに私は、
「――好きになっちゃったんだ…」

そう呟いて、自分の気持ちを自覚した。

藤のことを好きになった。

出会ってから、そんなに時間は経っていないはずだ。

なのに、藤に恋をしてしまった。

結婚を前提につきあってる彼氏がいる。

なのに、突然出会った男の人を好きになってしまった。
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