理想の男~Magic of Love~
「周りも、両親がいる蘭を後継者に望んでた。

だから俺は高校卒業を期に家を出てって、役者になろうって思った。

でも当の蘭は長男の俺が跡継ぎになるべきだって言って、いろいろと援助してくる。

俺をここに住まわせて家賃を払ったり、金を渡してきたりしてくる。

俺が何度もいらないって断って掛け持ちでバイトしても、蘭は援助をやめてくれない。

逃げても蘭は俺を探し出して、俺を連れ戻す」

そう言った藤に、
「…そうだったの」

私はそう返すことしかできなかった。

藤はこれ以上言いたくないと言うように息を吐いて、
「次は?」

切り替えるように私に言った。

家のことは、よっぽど言いたくなかったのだろう。

そう察した私は質問を変えることにした。

「いつからだったの?

私に恋してたの」

1番聞きたかった質問を、藤に言った。
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