理想の男~Magic of Love~
その音が終わった後、私は初めて藤と出会った時のことを思い出した。

あの時もこうして、私はベッドのうえにいた。

そして、藤のことを何も知らなかった。

でも今は、
「――結ばれてる…」

私と藤は、結ばれたのだ。

不思議よね。

出会った時、私たちが結ばれることを誰が予想していたのだろう。

人生って、本当に何が起きるのかわからない。

そう思いながら私はフフッと笑って、ベッドから降りた。

まずは汗で濡れた躰を洗うため、シャワーを浴びにバスルームへと向かった。

「――うわーっ…」

バスルームに足を踏み入れた私の第一声である。

何これ、ホテルですか?

そんなことを言いたくなった。
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