理想の男~Magic of Love~
着替え終わった藤がベッドへ歩み寄ってきた。

「今日は10時までだから」

そう言って藤が私の手をとった。

そのうえに何かを置かれる。

「これから出かける用事があるなら持ってけ」

藤が手を離すと、そこには合い鍵があった。

好きな人から、初めてのプレゼントだ。

初めてのプレゼントが合い鍵って、何だかいいなあ。

ちょっと照れくさいけど、嬉しい方が勝っている。

「じゃ」

チュッと、藤が頬にキスを落とした。

私を見て笑った後、藤は寝室を出て行った。

バタンと、玄関のドアが閉まった音が聞こえた。
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