理想の男～Magic of Love～

痛かった足は、一晩眠ったせいか痛みがひいていた。

でも赤くふくらんでいるのは変わらない。

「大丈夫と言えば、大丈夫なのかな？」

そう答えた私に、
「よくわからないな」

藤は笑った。

そう言えば、一緒にお風呂に入るのも藤が初めてだと言うことに気づいた。

そう思うと、急に恥ずかしくなった。

恥ずかしくなって目を伏せた私に、
「愛莉？」

藤がどうしたのかと言うように、名前を呼んだ。

裸なんて見ている…と言うよりも見た訳だから、今さら恥ずかしがる必要なんてないと思う。

チラリと、私は藤に目を向けた。

「愛莉？」

藤に名前を呼ばれ、私はまた目を伏せた。

…やっぱり、恥ずかしいかも。