旦那様は見知らぬ方⁉




「これでいいのかな…」

「にゃー」

「こら、スーツに毛がついちゃうでしょ」


チャコに邪魔されながら詰めた一週間分の着替え…


「遅いな…」


時間は11時を過ぎていた。

早く帰れるって言ってたから張り切って夕食と一緒にデザートまで作っちゃった…

ーピンポーン

帰って来た‼︎

チャコはもう寝てしまったから久々に1人でお迎え!


「おかえりなさっ…」


扉を開けるとそこに立っていたのは…


「はじめまして、秘書の佐伯です。初対面がこんなので申し訳ないですが、早く玲空を…」

「ん〜たっだいまぁ〜♪」


ベロベロに酔っ払って佐伯さんに支えられ立っていた。


「どうぞ…」

「ありがとうございます」

「美華〜エッチしよっか?」

「何言ってんだボケ、とっとと靴脱げ」

「うるせえ〜邪魔者はとっとと出てけ」

「お前が独り身だったら玄関に放り投げて帰ってたよ」

「美華なら優しいからそんなことしないで運んでくれるもん、ね〜?」

「えっ…」

「黙れ酔っ払い、申し訳ありません、寝室でいいですか?」

「はい」

「うわぁぁ離せ、1人で歩ける‼︎」

「肩貸せって言ったのはてめぇだろ」



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