極上☆ラブパワー
「まだだ」
「えっ?」
「まだ言えない」
言わない代わりにグラスに口付けた
青条皐雅は何かを隠してる
無意識のうちに、あたしはそう感じ取った
「……そう。あたしが知る必要もないわね」
「そうだ。とにかく、今は2人のディナーを楽しもう」
それなのにそれ以上追求しなかったのは、わかっていたからなのかもしれない
青条皐雅という男は、あたしには手の届かない
立場の違う人間なんじゃないかってこと―――…