極上☆ラブパワー




泣きじゃくる莉桜を引っ張って社長室に連れてきたものの、僕は何も言えずにいた



親父の言葉を思い出す



『相手は?もう決まってるのか』



あきらかに催促されてた


他に女がいるんじゃないかって親父は疑ってる


僕が見合い相手を決めないから


だから今日は探りを入れに来たんだろう



それなのに僕は……


親父の策略にまんまとハマった



莉桜といるところを見られたのだ


言い逃れは簡単にできたはずなのに、できなかった



莉桜が隣にいると、自分の気持ちに制御が効かなくなる







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