極上☆ラブパワー
なに言ってんだよ、兄貴
僕はフッと笑った
――そんなの決まってんだろ
「兄貴、僕だって子どもじゃないんだ。それくらいの区別はついてる」
「お前は死にかけたんだぞ!」
「それもわかってる。あいつは、そこまでする価値のある女だよ」
「……なに言ってんだよ…」
「兄貴にはまだわからないよ」
本気の恋すらしたことない兄貴にはな
兄貴を鼻で笑ってやった
僕にこんな考えを持たせるなんて、あいつもたいした女だ