極上☆ラブパワー




「皐雅、目を覚ませ。自分を見失うな」


「見失ってなんかない。正常だよ」


「皐雅………」



何かを言いかけて、兄貴は口を閉ざした


なんだ……?



顔を上げた僕は、全てを悟った


兄貴が黙る理由も、今ここに莉桜がいないわけも全部――…




「父さんがやったの?」


「皐雅、目覚めたのか」



親父は僕に歩み寄るなり、柄にもなく抱きしめた



「……父さん?」



いきなりなんなんだ?



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