総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
でも俺も考えてないんだよなー
期限はどんどん迫ってるっていうのに。
「いや、まだだ。そっちは?」
「んー、してぇことはあるんだけどなんせ調達がなー」
そういえば、お前らのところは毎年派手だったな‥‥
「程々にしとけよ?」
「わぁってるって」
赤い顔で言われても説得力ないぞ
それから、全員が食べ終わって各自が自室に戻ると部屋は一気に静かになった。
残ったのは俺とレナちゃんだけ。
「あれ、シュウと戻らなくてよかったの?」
「え、あ‥‥うん」
少し困ったように笑う彼女に
「ごめん、意地悪い聴き方だったね」
首を振るレナちゃんを視界の端で捉えながらピンク色のマグカップを手にとった。
「今日は、ココア入れようか」