総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
たしか、サヨさんと別れたあといつもの部屋に入ったらシュウだけがまたソファで寝てて‥‥


「姫がこっちに来てくれないからでしょ」


腰あたりにぎゅっと腕を回して甘えるように抱きついてくる。


少しくすぐったいやら近すぎるシュウの顔に感情がついていかない。


「シュウの部屋に入るのも初めてなのに‥‥」


「‥‥緊張してるんだ」


ふわふわな頭を摺(す)り寄せてきて目を閉じながら、腕に力を込められた。


少しゆったりした空気は、シンプルな部屋に似合わなくて少し変な感じがする。


「そりゃ、するよ‥‥」


「それは、男の部屋だから?」


「え、」


「それとも‥‥」


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