浮気は、いいよ。
「こんなトコで寝て、風邪ひかれても嫌だからベッド行ってよ」
強引にソファに寝そべる優里に肩を揺する。
「・・・・・もう、あのベッドでは寝たくないの」
優里は目を閉じていたのに、わずかな隙間から涙がこぼれた出していた。
きっと、弁護士が持っている『浮気の証拠のレコーダーの音源』を思い出したんだ。
あのベッドは優里のお気に入りだった。
『おっきくてフカフカのベッドが欲しい』
そう言った優里の喜ぶ顔が見たくて、探しに探してやっと見つけたベッドだった。
優里は大喜びで、1ヶ月くらい毎日ベッドの上で飛び跳ねていた。
可愛かったな。 優里。
それなのに、オレ・・・・・・。
あのベッドでどうしてあんな事が平気で出来たんだろう。
「・・・・もう、あのベッドでは寝ないけど、ありがとうね、幸太郎。 あのベッド、高かったんでしょ?? ワタシ、あのベッドで寝てる時、めっさ幸せだったよ」
優里が目を閉じたまま口を開いた。
「・・・・・・ゴメン。 ゴメン優里。 ゴメン、ごめんなさい」
全部、全部ごめんなさい。
謝ったって赦されない。
赦してもらえるワケがない。
だったらせめて