それだけ ~先生が好き~



弱々しい身体。



細い腕、小さな肩。





全てを包み込むように抱きしめた。



お母さんも抱きしめてくれた。





「ごめん・・・ね。今まで・・・苦しめて」




うん、と言いたかったけど、言葉にならない。




その代わり、ただうなずいた。






お母さんの苦しみをわかってあげられなかった。





だけど、ここへ来てやっとわかった。






家族







やり直せるんだね。



簡単にはいかないかもしれないけど・・・




少しずつ


少しずつ・・・




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