それだけ ~先生が好き~



「廊下ですれ違ったりしたら、声かけるよ。二人きりのときは・・・覚悟しとけ!」



えぇ!覚悟って・・・??



「そういえば、お前二人のときは敬語使わなくてもいいよ。まぁ、二人のときじゃなくても使わなくていいんだけど・・・お前真面目だからなぁ!」



頭をぐしゃぐしゃになでて笑う先生を、真っ赤な顔して見上げる。



「使い分けるの難しいけど、頑張るね」


「おぅ!・・・いろいろ頑張ろうな。これからもよろしく」



しばらく二人で話して、家に帰った。



校門まで送ってくれた先生は、後ろを振り返る私に大きく手を振ってくれた。




こんなに笑顔でいられる。


先生の力はすごい。




家に帰った私は、シアワセな気持ちで今日のことを思い出しながらベッドにもたれた。





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