アオ×ソラ2~music is special!!~

 「ほっぺどーしたの?」

ほんとはわかってる。

あの時軽く擦りむいたんだろう。

 「ん?
  学校の壁に擦った。」

どんな状況でだよ。

笑いをこらえるのに必死だったオレだけど、やっぱりなんだか笑えてきた。

 「だっせ。」

オレがくすくすと笑うとハルがふくれた。

 「うるさいよー。」

 「ハル。」

 「ん?」

ハルが首を傾げた。

 「お前、カッコいいよ。
  逞しくなったな。」

ますます首を傾げるハルは困ったように笑った。

 「…変な兄ちゃん。」

 「うっせぇー…。」
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