アオ×ソラ2~music is special!!~
7時に駅で瀬名と待ち合わせをした。
あたしは少し複雑な気持ちになる。
瀬名の停学はまだ解けていない。
あたし達はあと2日で活動が表向きに再開だ。
「…そんなのずるい。」
帰りの電車を待っている時、見たことのある人影を見つけた。
ちょうど向こう側のホームからこちらへ向かってきている。
「…ソラ君?」
あの歩き方も、背中に背負ってるギターもそうだ。
間違いない。
「…亜緒?
まさかお前も瀬名に会いに来たの?」
「うん。
…そうなんだけど…。
瀬名、もう家にはいないんだって。」
ソラ君が小さく声を上げた。
「家を出た?
父さんと縁を?」
「そう…みたい。」