teddy bear
中はすごく暖かい。すっかり冷めた身体を包み込んでくれる。
「お決まりになりましたらどうぞー」
ウェイトレスがメニューをテーブルに広げて、店の奥に消える。
さすが、オシャレな喫茶店だけある。メニューもオシャレ。
「華、決まった?」
「…ん、決まった」
透也はベルを鳴らした。
「はい、お決まりでしょうか?」
…この人、声高い。よくそんなに高い声が出るなー。
…や、あたしが低いの?
「華早く」
「ぁ、えっと、フルーツパンケーキで」
「はい、かしこまりました」
高い声を残して、ウェイトレスはキッチンに消えていった。