teddy bear
それからエプロン装着。
「華って料理すんだー。超意外」
「嫌味ですかソレ」
°.+*...*+.°
「……よっし、かんせーい♪」
「またオムライスかよー」
「このあたしが作ったんだぞ。文句を言わずに食べなさい」
エプロンを脱いで椅子に座る。向かいには透也。
「ん! 美味いな」
「でしょーっ!」
「このキャラメルマキアート」
「……」
…いやいや、メインはそっちじゃないよ。
あ、因みにそのキャラメルマキアートは、家の近くのスーパーに売ってたものです。
…て、こんなこと説明してる場合じゃなくて。
あたしお手製のオムライスじゃなくて、売り物のキャラメルマキアートを褒められたことが、なんというか、嫌だ。
あたしは少し透也を睨んでみる。
あたしが不機嫌になったのを察知して、透也は付け足した。
「んな怒んなって。オムライス美味いよ! ありがとうなっ」
そう笑って、あたしの頭をぽふっと撫でた。
あたしは照れくさくなって、思わず俯いた。