teddy bear
「……あぁぁぁああああっっっっ!!!」
「んだよっ、びっくりしたっ! 耳キーンってなったし!」
夕食を食べ終えて、大変な事に気づいた。
「クリスマスケーキ、買うの忘れたぁ…」
それを聞いた透也は目を丸くして、すぐに吹き出した。
「なんだ、んな事かよ。別に良くない?」
だって、クリスマスといったらケーキでしょ?
…うわあああああああああああああぁ…
ショックのあまり、勢いよくソファに倒れる。
「ぅわっ、びくった」
テレビの特番を見ていた透也が、あたしにびっくりした声を出した。
頬に当たるふかふかのソファがなんだか心地良くて、あたしは誘われるように瞼を閉じた。