An opening of such a love
「あたしは・・・もてないですから」


あたしはもてない。


モテてもなんか変な人ばかりだし。




付き合ったってうまくいかない。




陽さんの顔を見てられなくって


あたしは俯いた。





「ごめん。俺、そんなつもりで言ったんじゃないんだ。すずちゃんかわいいし、
何で彼氏がいないのかなって思って」




「かわいくないですよ。デブだし。それにあたしちゃんと好きな人と付き合ったことないんです。紹介されたりして、
ま、いっかって付き合ってそれなりに好きになっても本気になれないからすぐふられちゃって・・・」





かわいいなんて嘘つかなくったって


分かってる。




あたしはかわいくないもん。




普通の大学生みたいに


かわいい格好もできないし、




いつもジーパンばっかり履いてる。




スカートだって似合わないの分かってるけど、それでも履きたかったの。




あ、泣きそうだ。




そう思ったときあたしの頭を陽さんが撫でてくれた。
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