貴方に愛を捧げます。
「ルシャーナ、ジョフィード王子。
婚約おめでとう。」
「ありがとうございます。」
「ジョフィード王子。
ルシャーナを頼んだよ。」
「はい。分かりました。」
ルシャーナは平常心で居たがとても驚いていた。
まさか自分が恋い焦がれて止まなかった相手と結婚できると思わなかったからだ。
「ルシャーナ、幸せになるのよ。」
「はい、お母様。」
「ルシャーナ姫。
少しテラスに行きませんか?」
「はい。
私で良ければご一緒させて頂きますわ。」
手を差し出しルシャーナがその手に手をのせると腰に手を回しジョフィードはルシャーナをエスコートをした。
テラスにつくと…
「まさか俺の婚約者があの世界的に美しいと有名なルシャーナ姫なんてな。
あっそうだ。
婚約したからって言っても俺は貴女とは関わらない。
美しいもののドゲに刺さるのは遠慮したいからな。」
「え…
それは…
形だけということですの?」
「そうだ。
貴女だってその方が楽だろう?
パーティーのときは仲良い夫婦を演じればなんとかなる。
それと俺は貴女が好きではない。
むしろ嫌いだ。
一緒に生活をし情が湧き俺を好きになっても俺が貴女のこと嫌いだと言うことを忘れるな。」
それを聞いたルシャーナは一瞬驚いた顔を見せたがすぐに偽物の笑顔を見せた。
「分かりましたわ。
ジョフィード様がその様に思われていたのには驚きましたが、私はジョフィード様の意のままにしますわ。」
「ふっ。
物分かりのいい姫だ。
さぁそろそろ戻り挨拶でもするとしようか。」
「はい。」
ジョフィードはルシャーナの腰に腕を回しエスコートしパーティー会場の人混みの中へ二人の後ろ姿は消えていった。