天使の歌

一緒に


セティは、不思議な少年だった。

世間知らずなのに、歳の割に大人びていて。

思慮深いのに、胸に熱い想いを秘めていて。

尊敬して良いのか、可愛がれば良いのか。

キュティは決められなかったが、それでも1つだけ解った事が在る。

――私は、セティが好き。

その“好き”が、仲間としての好意なのか、恋愛感情なのか。

当の本人ですら、解らなかった。

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