天使の歌

「……セティ……?」

キュティが訊くと、セティは はっと顔を上げた。

「……何でも無い。忘れてくれ。」

そう言って、セティは洞窟を出て行こうとする。

「まっ、待って!何処 行く――。」

「トイレだ!!文句 在んのかよ!?」

そう叫んだセティを見て、キュティは何故か微笑んでいた。

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