天使の歌

1番 最初に殴り掛かって来た男の拳を、セティは軽やかに躱すと、右手で その男の頭を掴んだ。

「ぎゃっ……。」

短い悲鳴。

セティが掴んだ頭は、破裂し、脳みそが辺りに飛び散った。

男達は僅かに怯んだようだが、直ぐにセティを攻撃する。

相手の攻撃を巧みに避け、頭を破壊する。

(……何も考えるな。)

全て、自身の勘に任せれば良い。

いつもと同じように。

余計な感情は、要らない。

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