天使の歌

「セティ!!」

慌てて駆け寄り、肩に手を置こうとした時。

ぱしっ。

セティは左手で、伸ばされた手を振り払った。

「……触るな……。」

ぜぇぜぇと鳴る喉から聞こえた声は、いつもより低くて。

僅かに開けられた瞳は、左の蒼瞳は どんよりと曇っているのに。

右の紅瞳は、何かに飢えたように、ぎらぎらと光っていた。

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