ナピュレの恋【完】

「誰も来ないからって店でヤっちゃだめよー。じゃぁ、おやすみー」


お金を払い、すごい言葉を残して帰っていった貴子に、なつこは笑うしかなかった。


「なつこの友達、貴子さんに花音さん。お二人とも良い人だね」


裕也は後片付けをしながら、なつこに話し掛けた。


「うん。二人とも、あたしのことを良く理解してくれる大切な親友よ」


一口残っていたお酒をグイッと煽り片付け途中の裕也に手渡した。


「よし、終わった。じゃぁ帰ろうか」


裕也がカウンターから出て店の電気を消した。
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