ナピュレの恋【完】

「ねぇ、裕也…」


「な、つこ…?」


なつこは裕也に抱き付いた。


普段はこんなこと自分からすることなんてない。


「今から、愛してくれる…?」


「うん、行こう。なつこの可愛いとこ、たくさん見せて?」


最後の賭けだった。


裕也の気持ちが、これで分かるはず。


ドアを開け玄関に入るなり、どちらともなく求める唇。
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