ナピュレの恋【完】
自分にそう言い聞かせ、エスキモーを一口飲む。


「そういうこと、女の人全員に言ってるんでしょ」


そして、一呼吸おいてから


「でもまぁ“マスター”っていうのも“あなた”っていうのも言いたくないから“裕也くん”って呼んであげるわ」


って、あたしは何様だ!!


数分前まで“あたしこういうとこ来るの初めてで…”なんてビクビクしてたのに、何だこの変わり様は!!


自分でも驚いた。


裕也をチラリ窺うと、プッと吹き出し


「光栄です」


そう言った後、裕也の顔が少し近付き


「でも、こんなこと言ったのお客様が初めてですよ」


また、なつこの心臓は跳ね上がった。
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