ナピュレの恋【完】
なつこの居場所

「好き…。ずっと、裕也が…好き…」


「え…なつ…」


「あ、花音来ちゃう!!じゃぁね」


そう言って走り去った、なつこ。


この時、どうして捕まえなかったんだろう。


捕まえて色々なつこが思っていること、考えてること全部聞けば良かった…。


家に無理矢理にでも連れて帰れば良かった…。


この時、俺は知らなかったんだ。


また、いつものようになつこに会えると思っていたから…。


俺は空港から電車に乗り自宅へと帰った。


いつものように5階を押してドアが開いた瞬間出て部屋へと向かった。
< 255 / 300 >

この作品をシェア

pagetop