ナピュレの恋【完】
「え…あぁ、これはね…」


秀二は一瞬躊躇うも花音に教えていた。


ドロ沼が望みなら、いっそのことあたしも秀二に分からないとこ聞きに行こうかしら。


なんて思ってみる。


あー、だめっ。


「貴子、ちょい喉乾いたから行ってくる」


耐えられなくなった時、必ず行く休憩所。


「あ、うん。分かったよ…」


貴子は、なつこが出て行くのをただ見つめた。
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