ナピュレの恋【完】
「あーでも大きな声は聞こえるみたいですね。僕も初めて知りました」
そう言って裕也は笑った。
まぁ、こんな静かな店で大きな声は出さないものね。
なつこも花音も納得した。
「彼女じゃないって」
花音はなつこに向かって言った。
「ちょっ!?」
なつこが慌てると
「あれ?なつこさん、僕に興味が…」
「あるわけないでしょ!!」
裕也の言葉をぶった切り
「花音も変なこと言わない!!」
花音を睨み、その様子を美咲はまたクスクスと笑っていた。