桜廻る
「新八そんな悲しい事言うなよ。また俺を泣かせる気か?」
「お前なぁ……」
原田が少し口を尖らせ、永倉は仕方なさそうにため息をつく。
すると、原田は急に、雅の方を向き……表情を明るくした。
「そういや、知ってるか?嬢ちゃん」
「え……?」
雅は驚いて目を見開く。
嬢ちゃん……なんて、初めて呼ばれた。
「副長ってな、女からかなり人気なんだぜ?」
(え……っ)
雅は思わず、固まった。
原田が“かなり”の部分を特に強調するから、尚更だ。