桜廻る
しかし……その行動に、どんな意味が刻まれているのか。
「土方さんは、死ぬつもり……なんでしょうか?」
雅の口から出たのは、そんな言葉だった。
会えると、思っていたのに。
この櫛を雅に渡すように、市村に頼んだという事は……
会えないと、分かっていたからだろうか。
「副長は……」
ぐっと唇を噛み、味噌汁を飲み終えた市村は立ち上がった。
「では、用件はこれだけですので……。ありがとうございました」
市村は、雅の問いには答えなかった。